神戸のバーが1・2位を独占! 日本一のカクテル「てふてふ」誕生秘話[PR]

3時間前

「カクテルアワード 2024」を受賞した森崎和哉さん(SAVOY hommageにて)

(写真6枚)

全国のバーテンダーがカクテルの総合的な技術を競う『サントリー ザ・カクテルアワード 2024』の最終選考会が11月22日におこなわれ、バー「SAVOY hommage(サヴォイ オマージュ)」(神戸市中央区)に勤務する森崎和哉さん(47歳)が、優勝にあたる「カクテルアワード 2024」を受賞した。

すでに来店客の9割がオーダーしているという受賞作品のカクテル「てふてふ」をつくってもらいながら、作品に込めた思いを聞いた。

花隈本通の坂道を上がっていくとたどり着く「SAVOY hommage」
奥には落ち着いてくつろげるソファ席も

■ テーマは「次世代の飲み人に届けたいカクテル」

扉を開けるのは少し緊張する、そんな本格的なバーの磨き込まれたカウンターのなかに立つ森崎さんは朗らかだ。30回目の記念大会となった今回のアワードのテーマ「次世代の飲み人に届けたいカクテル」に合わせた「てふてふ」について説明しながら、流れるような美しい所作でカクテルをつくっていく。

「サントリーさんの自社蒸留所でつくられた五大ウイスキーの原酒をブレンドした『碧Ao』をベースに、桜と巨峰のクラフトリキュール、ゆずシロップ、フレッシュの大葉などをシェイクして、日本情緒のあるカクテルというコンセプトでつくらせていただきました。サナギから飛び立つ蝶は喜びや生まれ変わりのシンボルとして、また、あえて仮名文字の古い呼び名『てふてふ』を入れることで伝統的要素をシンクロさせました」。

「過去、現在、未来」そして「日本から世界」を繋ぐ、新たな挑戦と祝福の思いを込めたという「てふてふ」

そう話しながらシェーカーを振り、赤透色のカクテルをグラスに注ぎ、ナイフで切り出しておいた蝶のデコレーションを添えてスッと前に差し出してくれた。ひとくちいただくと、ウイスキーや桜の華やかな香りとともに、ゆずや大葉の爽やかさが鼻に抜ける。さまざまな味が交差しながら、上品にまとめられている印象だ。

ペティナイフでカットした大根で、立体的に「蝶」を表現している

「継承と革新」を理念とする同アワードに挑戦した理由について、森崎さんは「若い人とプレイヤーとして一緒にしのぎを削ることで技術の継承をしたいという想いと、僕の師匠が大阪万博の年に、日本万博博覧会記念『EXPO’70 世界カクテルコンクール』でグランプリをとったので、僕も結果を出すことができれば師匠への恩返しになるのではないかと。これは挑戦するしかないだろうという気持ちで挑みました」と話す。今回の受賞を受け、森崎さんは世界を目指し技術を磨き続けており、今後の活躍も期待される。

楽しい会話で和ませてくれる森崎さん

また、『サントリー ザ・カクテルアワード 2024』の準優勝は同じ神戸市内にある「BAR SLOPPY JOE(バー スロッピー ジョー)」の生田理実さんが受賞した。生田さんは、森崎さんのバーテンダー仲間のお弟子さんで、同じ舞台に立てたことを森崎さんも喜ぶ。

30回目の開催となった全国最大級カクテルコンペである本賞の歴史のなかでも、神戸市内の徒歩15分ほどの距離にあるバーに勤務する2人が1・2位を独占するのは快挙な出来事。この距離なら一晩で両方の受賞作品を楽しむこともできそうだ。

『サントリー ザ・カクテルアワード』は、カクテルを貴重な洋酒文化の一つとして将来にわたって育むことを目的に実施。30回目を迎えた今年は、その場で設定されたお客様のシチュエーションにあわせてカクテルを創作する、セカンドステージ「Yatte Minahare(やってみなはれ)審査」が初めて実施され、フレキシビリティを図る総合的な審査がおこなわれるなど、バー・カクテル文化の発展のひと役を担っている。

※ストップ!20歳未満飲酒・飲酒運転。妊娠中や授乳期の飲酒はやめましょう。お酒はなによりも適量です。飲んだあとはリサイクル。

取材・文/太田浩子
写真/Ayami
提供/サントリー

「SAVOY hommage(サヴォイ オマージュ)」

住所:神戸市中央区下山手通5-8-14 山手ダイヤハイツ1F
営業:16:00〜23:00(LO22:00)※月・日曜休
電話:078-341-1208

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