「大阪市立美術館」が2年半ぶりに開館へ、無料ゾーンも充実
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3/1にリニューアルオープンする「大阪市立美術館」
約2年半の休館期間を経て、「大阪市立美術館」(大阪市天王寺区)が3月1日にリニューアルオープン。カフェやテラスなどの無料ゾーンを設けた「ひらかれたミュージアム」として生まれ変わり、同館の名品が集結した記念特別展も開催される。
■ 美術館が誇る日本・東洋のお宝を大公開
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日本で3番目の公立美術館として、1936年に「天王寺公園」内に開館した同館。今回の大改修では、正面階段下に公園から入りやすい新エントランスを設け、展示室以外はほぼ無料ゾーンとして開放。「ため息がでるほど美しい展示」をテーマに展示ケースや照明もリニューアルし、作品の魅力を最大限に引き出しながら、年間300日の開館をめざす。
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3月1日から開催される特別展『What’s New! 大阪市立美術館 名品珍品大公開!!』は、約8700点の所蔵品から、選りすぐりの日本・東洋美術の作品・約250点を展示。作品解説には「名品」「珍品」マークが付いているものもあり、杉谷香代子学芸員は「各分野の学芸員が敢えて『主観』で付けたので、どうして名品・珍品なのか、関心を持って楽しんでほしい」と話す。
日本の絵画では、江戸期の謎多き絵師・東洲斎写楽の浮世絵をはじめ、佐伯祐三ら大阪・関西にゆかりのある洋画家たちの作品も充実。また、新たに高さ5mの特大展示ケースができたことで展示可能となった文人画家・謝時臣の中国書画、間近で鑑賞できる中国・南北朝時代の巨大な仏像の顔など、大迫力の展示にも注目したい。
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なかでも、同館の広報大使に就任し、キャラクターも作られた「青銅鍍金銀 羽人(うじん)」は世界に3点のみの珍品。とがった耳が特徴の中国の仙人の一種で、手を広げた姿が愛らしく、展示室には「仙人の資格あり。羽はないけど、飛べます」など、ユーモアあふれる巨大な履歴書も飾られている。
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■ 無料ゾーンで楽しめるカフェ、グッズショップも
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展覧会以外でも、誰でも立ち寄れる無料ゾーンにはカフェ「ENFUSE(エンフューズ)」がオープン。1936年建築当初の高い天井を活かした開放的な空間には、様々なシーンに使えそうな大テーブルからソファ風の席まで揃い、おかずプレート、カレー、スイーツなどのメニューがスタンバイ。店外には、改修された日本庭園「慶沢園」に臨むテラスも新設された。
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さらに、地下の新エントランスには「ミュージアムショップ」も登場し、「もしも所蔵品がおしゃべりしたら?」がテーマのステッカー(350円)など、大阪土産としても楽しめそうな同館限定グッズが続々。
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特別展の開催は3月30日まで(月曜休み)。時間は朝9時30分~夕方5時(入館は閉館30分前まで、初日3月1日のみ朝10時から)、料金は一般1800円ほか。カフェの営業は夜7時まで。
取材・文・写真/塩屋薫
『What’s New! 大阪市立美術館 名品珍品大公開!!』
期間:2025年3月1日(土)~3月30日(日) ※月曜休み
時間:9:30~17:00(入館は閉館30分前まで)
※初日3/1は10:00~
会場:大阪市立美術館(大阪市天王寺区茶臼山町1-82)
料金:一般1800円、高大生1200円、中学生以下は無料
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