ムロツヨシ「夢を追いかけている最中」…表現者であるための舞台

2025.3.8 19:00

俳優・ムロツヨシ(3月7日・大阪市内)

(写真3枚)

人気俳優・ムロツヨシが2008年から続けている、自分のやりたい舞台を自分の手で作るプロジェクト「muro式.」。今回の『トイ』では、常連俳優の本多力&初参加となる大西礼芳とともに、6都市を回るツアーを敢行する。ツアーを前に、ムロが4年ぶりとなる新作の意気込みを語った。

ムロがそのとき一緒にやりたい人たちと、とにかく楽しい舞台を作ることを目的とした「muro式.」。本多と大西に対しては「本多君は嫉妬するぐらい芝居の受け皿が大きいので、その部分をもっと皆さんに知ってほしい。大西さんはコメディエンヌの才能があると強く思っていて、今回は支えてもらうつもり。デザインでも力を借りていて、今回のタイトルロゴは大西さんが作ってくれました」と、大きな信頼を置いていると語る。

俳優・ムロツヨシ(3月7日・大阪市内)

当初は「自分の公開オーディション」としてはじめたプロジェクトだが、今は「表現者」であるための大事な場となった。「プレイヤー(俳優)だけでは、僕の場合仕事は続かないと思っていて。自分の舞台表現をするのはライフワークで、それを続けるのが夢でしたので、今は夢を追いかけている最中です」と明かす。

今回は、スタッフも含めたワンチームで作ることを意識して「(前回公演の)『がくげいかい』のように、舞台でスタッフの働きぶりが見えるようなことができれば」という演出プランも披露していた。

大阪の前には、昨年の能登半島地震を受けて、急遽組み込んだ能登・金沢公演が。「能登はすごく演劇愛がある所なので、芝居をすることでなにかしら届けられるのではないかと。劇場によって演出は変わるので、良かったら大阪の方も選択肢に入れてほしい」と語る。

俳優・ムロツヨシ(3月7日・大阪市内)

さらに「初めて演劇を観る人も100回目の人も同時に笑える、マニアックでもなく、わかりやす過ぎるものでもない笑いが目標。満席の景色を見せていただけたら、全力で笑いをお返ししますので、バカらしい男を観ていただけたら嬉しいです」と呼びかけた。

脚本は、今年の後期朝ドラ『ばけばけ』を担当するふじきみつ彦。メインテーマは「東京スカパラダイスオーケストラ」が手掛ける。4月から東京、広島、福岡、能登、金沢で上演し、大阪公演は5月25日~6月1日に「森ノ宮ピロティホール」(大阪市中央区)にて。チケットは一般9000円、高校生以下2500円で、現在発売中(一部完売の回あり)。

取材・文・写真/吉永美和子

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